内容であるが、「東京・大阪と都市、都市と都市を高速鉄道・高速道路網で結び、日本を一つの都市圏にする(高速道路はともかく、高速鉄道に関しては東京~都市のみが多く整備され、日本全土が「東京都市圏」になってしまいそうなことは皮肉であろう)」ということは予備知識として知っていたが、彼の内容にはほかにも、
・「輸送量が倍増することに備え、道路だけでなく鉄道貨物・内航海運も活用すべきだ、高速鉄道の空いたスジで貨物を走らせろ(現実には国鉄末期のgdgdぶりで鉄道貨物が衰退し、船舶もそれほど伸びずトラック一辺倒になってしまった)」
・「東京・大阪に工場を置かず、水資源の豊富な日本海側にこそ工場を置くべきだ(これが往々にして我田引水(鉄・道)と呼ばれてしまったのは悲しい結果であろう)」
・「一軒家の密集する都市部を再開発し、集合住宅と大規模な公園を設置すべきだ(またこれもタワーマンション密集地帯が大増殖し、緑地も言うほど増えなかったのも皮肉な末路である)」
・「儲かる農業を行うべきだ」
などと、構想としては素晴らしいものであることが読み取れた。絶版であるため入手困難、また図書館にも置いてある可能性は低いだろうが、一読を強くお勧めする。
さて、Simutransの話題に入ろう。

これが現在、私が開発しているマップである。総人口は316万人(2014年)、輸送実績は1566万(2014年)。すでにゲーム時間で80年以上が経過しており、またマップも2度にわたる拡張を行っている。
よくわかりにくいかもしれないが、初期からの中心地(赤根地区、浅間地区)の周辺は発展しているのに対し、郊外部には鉄道すらない地域がほとんどであり、またバス網すら進出してない地域もそれなりに残っている。
このような地域からは、たとえ都市部への需要があったとしても、移動することができない以上、需要となることはない(もっとも、もはや数少ない都市とはなっているが)。また、バス網があったとしても、供給が間に合わず大混雑になっているところも少なくなかった。

バス網進出が行われていない北中部エリア
初期の頃はバス網を重視しており、高速道路を敷いていた場所も多かったが、各地への輸送が増え逼迫してくると、徐々に鉄道の重要性を痛感するに至った。
例として彼方東部の豊玉・高根地区、及び同町南部の青ヶ島・芝地区は、当初道路のみの運行であった。しかし、徐々に増えていく交通量に耐え兼ね、ついに鉄道を走らせるに至った。最初は非電化単線だったが、現在では電化複線となり、電車も運行されている。また、前年(2013年)には彼方野線が開通し、浅間空港と彼方地区を鉄道で結ぶことができるようになった。

鉄道網が進出した高根エリア。彼方市は西方にある
私はこのマップで、以下のような条件をつける。
・2030年までに浅間鉄道の輸送実績3000万(2014年:1566万)、全会社で1億(2013年:4530万)
・2030年の旅客輸送率80%(2014年:66%)、郵便輸送率40%(2014年:27%)、貨物輸送量5%(2014年:1%)
・2030年の総人口500万人(2014年:316万人)
では、後程。
この記事へのコメント